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マラソン・ペトロリアムの銘柄分析_株価/業績/投資判断【MPC】

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マラソン・ペトロリアムの銘柄分析_株価/業績/投資判断【MPC】

米国内最大級の石油精製会社であるマラソン・ペトロリアムについて紹介します。

管理人
マラソンペトロリアムは日本でいうENEOS的な企業です!

会社概要

マラソンペトロリアム(Marathon Petroleum Corp.)は、米国最大級の石油精製能力を有する大手石油・エネルギー会社です。(ティッカーシンボルは「MPC」)

引用元:https://www.marathonpetroleum.com/(マラソンペトロリアムHPより)

ビジネスは大きく2つに分かれており、①原油精製事業②石油や天然ガスの輸送・精製・販売事業を手がけています。

2018年まではガソリンスタンドと併設されたコンビニも運営していましたが、石油精製事業に注力するため日本コンビニ大手のセブン&アイ・ホールディングスに事業売却しています。

ビジネスモデルとしては、探査や生産を行う「上流事業」よりも、エネルギー原料の輸送や精製、販売を行う「中流事業」の比率が高いことが特です

 

マラソン・ペトロリアムの事業規模(時価総額)

米エネルギーセクターETF「XLE」を構成する上位銘柄の構成比率を示します。

 銘柄シンボル構成比率
1エクソンモービルXOM23.68%
2シェブロンCVX19.78%
3EOGリソーシズEOG5.06%
4シェルンベルジェSLB4.90%
5コノコフィリップスCOP4.63%
6パイオニア・ナチュラル・リソーシズPXD4.44%
7マラソン・ペトロリアムMPC4.02%
8フィリップス66PSX3.24%
9ウィリアムズ・カンパニーズWMB3.06%
10バレロ・エナジーVLO3.02%
11オキシデンタル・ペトロリアムOXY3.00%
12デボン・エナジーDVN2.95%
13キンダー・モルガンKMI2.77%
14ハリバートンHAL2.50%
15ワンオークOKE2.37%
16ヘスHES2.20%

引用元:https://www.ssga.com/us/en/intermediary/etfs/funds/the-energy-select-sector-spdr-fund-xle(22年2月20日公開データから引用)

エネルギーセクターは、「エクソンモービル」と「シェブロン」で40%超を占めますが、マラソンペトロリアムは上位7番目に位置するエネルギー大手企業です。

 

業績

マラソンペトロリアムの年間業績の推移をまとめました。

引用元:https://www.google.com/finance/quote/MRO:NYSE?sa=X&ved=2ahUKEwiP2brngo72AhUJGKYKHX3MACIQ3ecFegQIBxAc

コロナショック時に世界の原油需要が低迷したため、2020年の業績が大きく悪化しています。

マラソンペトロリアムの事業は中流ビジネスの比率が大きいため、世界経済や原油需要の動向が業績に大きく影響します

 

また以外ですが、原油価格の高騰は上流ビジネスを行う企業にとってメリットがある一方で、中流ビジネスとっては原油需要が低下してしまうため、必ずしもメリットがある訳ではありません。

マラソンペトロリアムには、原油価格の高騰よりも世界経済の成長と安定が重要となります。

 

2021年の業績は、コロナ禍の収束と共に世界経済が大きく回復したことから業績が好転しています。

マラソンペトロリアムは、現在の原油価格の高騰による直接的な恩恵を受けにくいビジネスモデルであり、世界経済が好調のまま推移すれば業績が下振れしにくい銘柄と言えます。

 

株価チャート

マラソンペトロリアムの株価推移をまとめました。

株価チャート

引用元:Tradingviewから転載https://jp.tradingview.com/

2012年からの株価推移を見ると値動きが大きく、急騰と急落を繰り返していることが分かります。

このことからマラソンペトロリアム株は長期で保有し続ける投資方法に向いていません。

株価が下がったタイミングで投資し、高値で売り抜ける必要のある銘柄です。

 

2020年3月のコロナショック時には、株価が半値以下まで大暴落しましたが、現在は最高値に迫っています。これはコロナ禍から世界経済が回復し、マラソンペトロリアムの業績が好調であることが理由です。

現在の株価は上昇トレンドが続いているため、まだ売り抜けるタイミングではないと判断できます。

しかし、この株価水準で購入する場合には、どのタイミングで売却すべきか考えておく必要があります

 

配当金

直近の年間配当利回りは2.93%です。(Investing.comデータから引用)

過去2~6%の比較的高い配当利回りで推移していますが、現在は株価が高騰しているため利回りが低くなっています。

配当金と配当利回り

引用元:Investing.comデータから引用して自己作成

コロナ禍を経ても減配することなく配当金を支払い続けていることから、事業の安定性が高いことが分かります

エネルギー事業の中流ビジネスは、大規模な精製所やパイプラインなどの大型設備を必要とするため、一度シェアを取ることができれば比較的安定したビジネスを展開しやすい事業モデルです。

今後、原油需要が大幅に低減するようなことがない限り、配当金は安定して支払われると予想できます。

 

投資判断

私の考え方や投資アイデアについて紹介します。

 

エネルギーの中流ビジネスは、世界経済の成長と安定が必須となる事業モデルです。原油の需要が低迷するような経済ショックや社会不安があれば、業績は一気に傾きます。

また、世界経済には、好調な時期と短期的な経済ショックを繰り返すサイクルがあります。

つまり、世界経済の影響が大きいマラソンペトロリアム株の株価はサイクル的な傾向があると言えます。

 

マラソンペトロリアムに投資すべきと思うか

「これからマラソンペトロリアムに投資するか」と問われれば、私は「投資しない」と判断します

現在の世界経済はコロナショックから十分に回復しており、今後次の経済ショックが発生した場合にはマラソンペトロリアム株の急落が発生する可能性が考えられるためです。

 

一方、すでに大きな含み益が乗った保有株であれば売却する必要はないと考えています。また、短期的な売買を行う投資スタイルであれば、現在はまだ株価の上昇局面であるため魅力的な銘柄です。

 

私は株式を割安な時期に購入し、長期で保有する投資スタイルであるため、すでに株価が高騰しているマラソンペトロリアム株へ投資したいとは考えません。

エネルギー銘柄への投資は、底値で購入することで保有し続ける握力を持ち、長期的に含み益を伸ばす投資スタイルが理想です。

 

次の経済ショックが来た時に株価の暴落があれば投資を考えたい銘柄です。

 

まとめ

今回は米国のエネルギー大手銘柄であるマラソン・ペトロリアムを紹介しました。

マラソンペトロリアムは、原油の精製や輸送を中心としたエネルギーの中流ビジネスが主力事業です。

株価はコロナショック時に大暴落しましたが、その後の株価は約3倍まで急騰しています。

 

皆さんの投資判断はいかがでしょうか?

では!

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