会社員投資家のひよこです。
世界第8位の金鉱銘柄であるゴールド・フィールズ社を紹介します!
ゴールド・フィールズ社(GFI)とは
ゴールドフィールズ社(Gold Fields Ltd)は、チリ・南アフリカ・ガーナ・オーストラリア・ペルーの5カ国で9つの金鉱山を保有する大手金生産会社です。地域別の金生産量は、オーストラリア45%、ガーナ35%、南米10%、南アフリカ10%となっており、グローバルで金鉱山運営を行っています。
■オーストラリアで保有する金鉱山
■ガーナで保有する金鉱山
ゴールドフィールズ社は「GDX」や「RING」といった金鉱株ETFファンドの構成銘柄として採用されています。ティッカーシンボルは「GFI」です。
株価チャート
長期の株価チャート
ゴールドフィールズは非常に値動きの大きな銘柄です。アフリカや南米地域での事業が中心で金の採掘効率が低く、金価格の下落に対して業績が悪化しやすかったためです。近年はオーストラリアでの事業比率を上げることで採掘コストを下げる改革に取り組みを行うことで、業績を安定化させています。
直近5年間の株価チャート
2019年から株価が急騰していています。これは金価格の上昇によるものです。同社は金価格が上昇して利益が出るようになると業績が大きく改善し、低迷していた株価が吹き上がるように急騰する傾向があります。金価格上昇の初期段階で投資できれば、短期間で数倍の利益を狙うことができます。
業績推移
ゴールドフィールズ社は業績が安定しておらず、利益率の水準も低いです。一方、2019年からは金価格の上昇によって売上高と利益が急激に改善しています。業績の安定していない銘柄は長期投資に向いていませんが、短期的には株価の変動が大きくなるため値動きによる利益が狙えます。
配当金
直近の年間配当利回りは3.20%であり、同業の金鉱株銘柄と比較すると非常に高い配当金を出しています。(Investing.comデータから引用)
投資アイデア
私の考え方や投資アイデアについて紹介します。
ゴールドフィールズの株価は、金現物に直接投資するよりも大きな値動きになるので、金価格の上昇が始まる前に購入できれば大きな利益を生む銘柄です。一方で、現在の金価格は下落局面となっていて、同社の株価も直近の高値から一時的に大きく下落しています。高値で購入すると大きな損失となるのも特徴です。
私の今後の金価格の予想としては、長期的には価格が上昇してくと予想しています。今後の金価格の予想が金鉱株に投資する判断の重要なポイントです。私の金価格に対する考え方を以下にまとめます。
・ワクチン普及と景気刺激策によって経済見通しが良くなるため、短期的に金価格は下落する
・21年後半からは景気刺激策の副作用によるインフレ懸念・経済成長の鈍化から金価格は上昇
・世界各国の政府負債の増加から今後通貨価値が下がり、長期的な金価格は高騰する局面がくる
このような予想を持った上で同社の株価を見ると、現在の株価は割安な水準になっており、投資を行うチャンスに見えます。ただし、一度に大きな投資を行うと急落に巻き込まれて大きな損失を出すことがあるため、現在割安な株価で少しづつ買い増していく戦略が、長期的に利益を生みやすい投資と考えてます。
個別銘柄への投資についてはリスクを感じる方や、世界の主要な金鉱株銘柄に広く分散した金鉱株ETF「GDX」への投資がおすすめです。リスクを抑えながら金価格の上昇時に利益を得られる投資を実現できます。GDXは金価格上昇時の値動きはゴールドフィールズよりも劣りますが、急落時の値動きを限定したり、企業破綻のリスクを小さくすることができます。
過去の記事:GDXへの投資の考え方と投資アイデア
金鉱株ETF「GDX」の構成銘柄上位10社
銘柄 | シンボル | 構成比 |
ニューモントマイニング | NEM | 15.17% |
バリックゴールド | ABX | 11.40% |
フランコネバダ | FNV | 8.80% |
ウィートンプレシャスメタルズ | WPM | 6.05% |
ニュークレストマイニング | NCM | 5.08% |
アグニコイーグルマインズ | AEM | 4.43% |
カークランドレイクゴールド | KL | 3.75% |
ノーザンスターリソーシズ | NST | 3.05% |
ゴールドフィールズ | GFI | 2.89% |
アングロゴールドシャンティ | AU | 2.85% |
GDXにはゴールドフィールズも含まれています。
おすすめ図書
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