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【保有銘柄】エネルギーETF(XLE)に投資した理由(21年7月に約200万円の利益を確定しました)

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【保有銘柄】エネルギーETF(XLE)に投資した理由(21年7月に約200万円の利益を確定しました)

会社員投資家のひよこです。
保有銘柄と投資経緯について紹介します!
今回はエネルギーセクターETF(XLE)に投資した理由の紹介です。

XLEとは

エナジー・セレクト・セクターSPDRファンド(XLE)は、アメリカの石油・エネルギー銘柄の株価指数に投資できるETF投資商品です。このETFは、エナジー・セレクト・セクター指数に採用されている世界の大手石油企業やエネルギー関連企業の株価と利回りに連動するように設計されています。

【エネルギーセクターETF】XLEの構成銘柄と株価推移_高配当銘柄にまとめて投資!

保有株数と損益状況

2020年4月と8月に投資を行い、保有数量は1,119株でした。(約420万円)
XLEには約1年間投資をしており、その間に配当金を1,699.8ドル得ました。(約18万円)

■XLEから得た配当金

そして21年7月にXLEの保有株すべてを売却しています。売却益は税引き前で約+200万円となり、配当金を抜いたトータルリターンとしては約48%の利益を出すことができました。

■XLEの売買記録

XLEに投資した理由

XLEは米石油・エネルギー銘柄のETFのため、株価の値動きは原油価格におおよそ連動します。当時の原油価格(WTI原油)の推移は以下の通りです。コロナ禍によるロックダウンが世界中で行われた20年3月から原油価格は大暴落し、アメリカの原油・エネルギー企業の株価は軒並暴落していました。XLEの株価も約半値にまで暴落しています。

XLEの直近5年間の株価チャート

出所:Tradingviewで自己作成し転載

私は高配当銘柄で構成されているXLEへの投資に興味を持っていましたが、コロナショック前は原油価格の見通しに自信を持てなかったので投資タイミングを待っていました。当時のWTI原油価格を以下に示します。

■直近5年間のWTI原油価格チャート

出所:Tradingviewで自己作成し転載

原油価格は需要と供給のバランスで決定されるため、極端に価格が下がると生産者が破綻に追い込まれます。生産者が破綻すると原油供給は減少しますが、原油供給の減少が行き過ぎると需要に対する供給量が足りなくなるため、原油価格はもとの平均的な価格に戻ろうとします。しかし、生産者は原油の生産設備に投資をしたり、従業員を雇って教育する期間が必要なため、原油価格が回復してもすぐには生産量は上がりません。そのため、原油の供給量は足りない状況が続くため原油価格は平均的な価格を超えて高騰します。

以上のように原油価格にはサイクル的な価格変動の傾向があり、原油価格の大底や天井のタイミングは判断ができることがあります。

昨年のコロナショック時は原油価格が一時20ドルを下回る極端な暴落が発生したため、私は原油価格はサイクルの大底に入り、今後価格が大きく回復することを確信できました。

以上から、原油価格に連動するETFであるXLEへ大きく投資することを決め、平均株価約37ドルでXLEの購入を進めました。

XLEを売却した理由

原油価格のサイクルについて説明しましたが、もちろん原油価格が高騰すると次第に原油の生産量が増え、原油価格は下落します。また、原油の消費量は世界の経済状況に大きく左右され、更に大きな経済ショックがあると原油価格と石油・エネルギー銘柄の株価は暴落します。

■直近5年間のWTI原油価格チャート

出所:Tradingviewで自己作成し転載

もう一度直近5年間の原油価格チャートを示しますが、現在の原油価格は5年間で見ると最高値に近いです。私には現在の値段が天井であるか判断する力がないですが、少なくとも原油価格が低くはないことは明らかに分かります。つまり今後の原油価格の動向は分からないが、サイクルの考え方からすると、長期的には原油価格が下がる可能性が高いと判断できます。

以上から、私は原油価格の値動きに連動するXLEの保有株をすべて売却することを決めました。

投資アイデア

私の考え方や投資アイデアです。

今回紹介したXLEの構成銘柄は、原油価格の動向に大きく影響を受ける企業群です。このような企業への投資は、一般的に高配当銘柄であるため長期保有であったり、株価下落時にはナンピン買いが推奨されていると思います。しかし、XLEはETF銘柄でありながら値動きが非常に大きい特徴を持っています。

XLEの長期株価チャート

出所:Tradingviewで自己作成し転載

2008年のピークは新興国バブルによる需要増加の影響であり、その後リーマンショックで暴落しました。2014年のピークは産油国の治安情勢悪化による供給悪化が原因となり、アメリカのシェール革命によって価格が下落しています。2020年の暴落はコロナショックによるもので、ロックダウンによる需要の喪失から原油生産が過剰となったこと原因でした。

私は原油価格の天井のタイミングについては予想できませんが、大底のタイミングは暴落時した時になるため、そのタイミングに確信を持つことができると考えています。普段から闇雲に投資を行わず、暴落が来てもゆっくりと構えて相場を眺め、価格が反発してからゆっくりと投資を行ってもタイミングとして遅れることはありません。むしろ、サイクルの初期に投資できるので、損失のリスクを減らしながら大きな利益を狙うことができます。

これが渡しの理想の投資スタイルであり、これまで大きな損失に巻き込まれてこなかった投資方法です。これからも、このようなサイクルを利用した投資法について紹介したいと思います。

【保有銘柄】現在のポートフォリオ(21年8月時点)

おすすめ図書

■市場サイクルを極める-勝率を高める王道の投資哲学 著者:ハワード・マークス
 ⇒投資タイミング、世の中のサイクルについて解説しています。私はこの本に書かれた投資哲学を学び、コロナショック時に原油銘柄などのサイクルを利用した株式投資を実践できました!

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