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バークシャーハサウェイの保有銘柄上位20銘柄(21年4Q時点)

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バークシャーハサウェイの保有銘柄上位20銘柄(21年4Q時点)

ウォーレン・バフェットは長期的に成長する企業を見出し、その株式を長期保有することで巨額のリターンを叩き出してきました。

今回はバフェットの投資会社であるバークシャーハサウェイ社の最新の保有銘柄を調べました。

管理人
最新のバフェットのポートフォリオを知っていますか?

バークシャーハサウェイの保有銘柄(上位20銘柄)

バークシャーハサウェイ社(以下、バークシャー社)の保有銘柄をまとめました。

本記事の情報は21年12月31日時点の保有銘柄です。

保有銘柄業種投資額構成比率
アップル通信技術約18.1兆円47.60%
バンクオブアメリカ銀行約5.1兆円13.58%
アメリカンエクスプレスカードローン約2.8兆円7.49%
コカコーラ飲料約2.7兆円7.16%
クラフト・ハインツ食品約1.3兆円3.53%
ムーディーズ金融情報約1.1兆円2.91%
ベライゾン・コミュニケーションズ通信サービス約9490億円2.49%
USバンコープ銀行約8166億円 2.15%
シェブロンエネルギー約5161億円1.36%
バンクオブニューヨークメロン銀行 約4832億円1.27%
ダヴィータ・ヘルスケア・パートナーズヘルスケア約4722億円1.24%
ゼネラル・モータース自動車約4045億円 1.06%
ベリサイン通信技術約3740億円 0.98%
クローガー小売り約3196億円0.84%
チャーター・コミュニケーションズ通信サービス約2870億円0.75%
リバティーメディア通信サービス約2526億円0.70%
スノーフレーク通信技術約2386億円0.63%
ビザカードローン約2067億円0.54%
アマゾン・ドットコム小売り・通信約2044億円0.54%
マスターカードカードローン約1647億円0.43%

※1ドル=115.00円で計算(22年2月20日時点)

引用元:https://www.dataroma.com/m/holdings.php?m=BRK

バークシャー社の保有銘柄は上位6銘柄でポートフォリオの8割を超えます。

アップルへの投資比率が極端に高いですが、第2位のバンクオブアメリカも大きな比率を占めます

 

また、金融関連の業種である「銀行」「カードローン」「金融情報」の7銘柄の保有比率を合計すると約26%となります。

バークシャー社の保有銘柄は「アップル」と「金融銘柄」に偏重しており、これらがバフェットの好みの銘柄であると言えます。

 

バークシャー社が買った銘柄

主要な銘柄で保有数量が増えた銘柄は以下の1銘柄です。

・シェブロン(CVS) +33.24%

 

現在のポートフォリオの中でエネルギー銘柄はシェブロンのみであり、シェブロンへの信頼が感じられます。

バークシャー社のシェブロンの売買記録を以下に示します。

引用元:https://www.dataroma.com/m/hist/hist.php?f=BRK&s=CVX

シェブロンは2020年3Qから買い始め、株価が上がったところで一旦売却し始めましたが、直近では大きく買いましています。

現在の原油高騰の環境に対応するため、エネルギー銘柄で一番信頼の置けるシェブロンを選んでいると考えられます。

 

保有銘柄全体で新規購入か買い増しを行った銘柄を以下に示します。

引用元:https://www.dataroma.com/m/m_activity.php?m=BRK&typ=b

シェブロン以外は構成比率の小さな割合で購入しているため、お試し購入だと思います。

今後バークシャー社が買い増しを続ける様子がみられた時に注目すべき銘柄と考えています。

 

バークシャー社が売却した銘柄

主要な銘柄の中で保有数量を減らしたのは以下の5銘柄です。

アッヴィ(ABBV)ー78.93%

・ビザ(V)ー13.23%

・チャーター・コミュニケーションズ(CHTR)ー8.85%

・マスターカード(MA)ー7.04%

・クローガー(KR)ー0.61%

 

この中でもクローガー以外の4銘柄は最近連続して保有数量を減らしています。

特に「ビザ」「マスターカード」は超優良銘柄として、個人投資家にも人気のある銘柄だと思います。バークシャー社が今後の先行きを懸念している可能性があるため、業績や株価を注視する必要があります。

 

保有銘柄全体で売却を行った銘柄を以下に示します。

引用元:https://www.dataroma.com/m/m_activity.php?m=BRK&typ=s

売却している銘柄で注目すべきは、「アッヴィ」と「ブリストルマイヤーズスクイブ」です。

これらの製薬銘柄はコロナショック後のワクチン相場でバークシャー社が購入していましたが、現在は製薬銘柄に対して完全に売り姿勢であることが分かります。

 

2022年の株価推移

では、我々個人投資家はバークシャー社の保有銘柄を同じ比率で買えば良いのでしょうか?

先ほどの上位20銘柄の2022年度年初来騰落率を調べました。

保有銘柄業種構成比率年初来騰落率
アップル通信技術47.60%ー8.08%
バンクオブアメリカ銀行13.58%ー0.48%
アメリカンエクスプレスカードローン7.49%+15.86%
コカコーラ飲料7.16%+5.46%
クラフト・ハインツ食品3.53%+6.42%
ムーディーズ金融情報2.91%ー15.64%
ベライゾン・コミュニケーションズ通信サービス2.49%+2.65%
USバンコープ銀行 2.15%ー0.30%
シェブロンエネルギー1.36%+11.87%
バンクオブニューヨークメロン銀行1.27%ー3.64%
ダヴィータ・ヘルスケア・パートナーズヘルスケア1.24%+0.05%
ゼネラル・モータース自動車 1.06%ー20.55%
ベリサイン通信技術 0.98%ー17.41%
クローガー小売り0.84%+0.89%
チャーター・コミュニケーションズ通信サービス0.75% ー7.84%
リバティーメディア通信サービス0.70%+0.61%
スノーフレーク通信技術0.63%ー17.54%
ビザカードローン0.54%+0.57%
アマゾン・ドットコム小売り・通信0.54%ー10.45%
マスターカードカードローン0.43%ー0.27%
(参考)S&P500インデックスー9.10%

引用元:https://www.dataroma.com/m/holdings.php?m=BRK(22年2月20日時点)

バークシャー社の保有銘柄の1位はアップルですが、2022年に株価が大きく上昇した銘柄はアップルではなく「アメリカンエクスプレス」「シェブロン」でした。

アップルは約8%のマイナスリターンです。その他のハイテク銘柄や小型グロース銘柄についても、2022年の年初来リターンはマイナスとなっている銘柄が多いです。

 

一方、S&P500インデックスは約9%のマイナスリターンでした。構成比率を考慮して計算すると若干バークシャー社の保有銘柄のリターンが高いですが、S&P500インデックスに大きく勝っている訳ではありません。

つまり、バークシャー社の保有銘柄をマネしても大きなリターンに繋がる訳ではないと言えます。

売買の手間や手数料まで考慮すると、S&P500インデックスを保有しておく方が失敗のない選択であると考えられます。

 

まとめ

バークシャー社の保有銘柄と売買情報、2022年のリターンをまとめました。

バークシャー社の保有銘柄の1位はアップルですが、2022年に株価が大きく上昇した銘柄はアップルではなく「アメリカンエクスプレス」「シェブロン」でした。

個人投資家にとっては、バークシャー社の構成銘柄をマネするよりも、「S&P500を買う」戦略の方が無難であると考えました。

 

一方で、個別銘柄の購入や売却のタイミングを図っている個人投資家にとっては、バークシャー社の保有銘柄や売買記録は参考にできる情報だと思います。

皆さんも参考にされてみてはいかがでしょうか?

管理人
アメックス・コカコーラ・クラフトハインツの2022年のリターンが高かったことを知っていましたか!?

 

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