米国株市場の動向
10月18日の米国株の主要3指数は、ナスダックとS&P500が上昇、ダウは小幅下落でした。
指数 | 10月18日終値 | 前日比 | 1ヶ月騰落率 | 年初来騰落率 |
S&P500 | 4,486.46 | 0.34% | 2.95% | 21.23% |
ナスダック総合 | 15,021.81 | 0.84% | 2.09% | 18.30% |
ダウ平均 | 35,258.61 | -0.10% | 3.79% | 16.66% |
直近1カ月の騰落率は、ダウ>S&P500>ナスダックの順となり、すべてプラスのリターンでした。
9月中旬から続いていた下落トレンドから相場が回復してきました。
私は相場がこれから上昇していくと予想しているので、少しづつ割安株を購入し始めました。
一方、著名な投資家からは相場が楽観的過ぎると警告するニュースも出ています。
要約すると、11月に予定される米金融緩和縮小という大きな政策変更に対して、相場の警戒感が低すぎるため、今後10%程度の大きな急落が起きる可能性があるとの指摘です。
私も直近のVIX指数が低いことを気にしており、割安な銘柄に絞って投資を進める必要があると考えています。
先週「ベライゾン」へ新規投資したことも、相場全体の値動きと逆行していたことが理由です。
私はVIX指数の高い時期であればハイリスクの投資を選びますが、VIX指数が低い時期はリスクを抑えた投資を選択したいと考えています。
S&P500のヒートマップ
S&P500の前日比ヒートマップです。
緑:上昇銘柄 赤:下落銘柄
10月18日の米国株市場は大型ハイテク銘柄やグロース銘柄で大きな上昇がありました。
・フェイスブック(通信):前日比+3.26%
・アップル(情報技術):前日比+1.18%
・テスラ(一般消費財):前日比+3.21%
個別銘柄では石油銘柄のオキシデンタルペトロリアムがS&P500の中で一番の上昇でした。
・オキシデンタル(エネルギー):前日比+4.01%
原油価格が高騰したまま推移しており、エネルギー銘柄には追い風が吹き続けています。
今年の投資成績はエネルギーセクターの銘柄を持っていたかがポイントになりそうです。
主要指数のチャートまとめ
米国株の主要3指数の「直近1ヶ月間の株価チャート」と「VIX指数」をまとめました。
S&P500指数
S&P500の株価は、先週14日を谷にして急上昇しています。
11月の米金融緩和縮小の影響をどれだけ受けるかがポイントです。
今後緩やかに上昇していくと予想しています。
ナスダック総合指数
ナスダックは、これまで続いていたダウントレンドから切り返して急騰しています。
米金融緩和の縮小が開始するまでは、ここから大きく上昇することはないと予想しています。
ダウ工業株平均指数
ダウ平均は直近1ヶ月の高値を更新した後に、横ばいの値動きとなっています。
今後の株価は緩やかに上昇していくと予想しています。
VIX指数(恐怖指数)
一般的にVIX指数が20以下で楽観的、30以上で悲観的と考えられています。
現在の指数は約16と低いレベルなので市場は楽観的と言えます。
コロナショック後の最低値付近となっています。
VIX指数は低ければすぐに急落が起きることを示す指標ではありませんが、そもそも投資は市場が悲観的であるほど利益が得やすいと言えます。
つまり、現在は大きな利益を得ることが難しい投資環境であることを理解する必要があります。
10月18日の米国株セクター別ETFの株価情報
S&P500を構成する11セクターに連動するETFの株価情報をまとめました。
前日比のパフォーマンス順に各セクターを並べています。
セクター | ETF名 | 10月18日終値 | 前日比 | 1ヶ月騰落率 | 年初来騰落率 |
一般消費財 | XLY | 191.32 | 1.22% | 6.50% | 20.01% |
情報技術 | XLK | 157.23 | 0.85% | 3.18% | 22.93% |
通信 | XLC | 80.94 | 0.77% | -0.48% | 21.75% |
不動産 | XLRE | 46.28 | 0.17% | 0.02% | 30.81% |
エネルギー | XLE | 57.37 | 0.07% | 21.44% | 51.13% |
資本財 | XLI | 102.96 | 0.07% | 4.15% | 19.15% |
金融 | XLF | 39.52 | 0.03% | 8.13% | 35.90% |
素材 | XLB | 84.09 | -0.07% | 5.88% | 17.28% |
生活必需品 | XLP | 70.39 | -0.59% | 0.26% | 5.50% |
ヘルスケア | XLV | 127.10 | -0.68% | -3.09% | 12.53% |
公益事業 | XLU | 65.05 | -0.96% | -1.11% | 6.43% |
S&P500 | SPY | 447.19 | 0.30% | 3.03% | 21.26% |
※ステートストリート社発行のETF銘柄情報を記載
昨日は一般消費財セクター(XLY)で大きな上昇がありました。
これはXLYを構成する大型銘柄であるアマゾンとテスラの株価上昇が理由です。
また、最近株価の上昇が止まっていた情報技術セクター(XLK)も上昇しています。
一方、直近1ヶ月の騰落率でみるとヘルスケアセクター(XLV)の下落が大きくなっています。
私はコロナ禍の収束が理由を考えていて、これからも株価が大きく上がることはないと予想しています。
エネルギーセクターは暴騰が続いていますが、このセクターの今後の値動きは予想できません。
原油価格が高値で推移し続けるか、中東産油国が原油を増産することで価格が急落するかは誰にも予想できない展開となっています。
私は予想できないことには賭けないことにしているので、このセクターへの追加投資を行わないですが、含み益の乗っている保有株は売却しないようにしています。
これからも注意深く観察しようと思います。
では!
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