米国株市場の動向
米国株の主要3指数(SP500,ナスダック、ダウ)は、すべて下落しました。
直近1カ月の騰落率は、ナスダック>S&P500>ダウの順です。
指数 | 9月17日終値 | 前日比 | 1ヶ月騰落率 | 年初来騰落率 |
S&P500 | 4,432.99 | -0.91% | 0.74% | 19.79% |
ナスダック総合 | 15,043.97 | -0.91% | 3.57% | 18.47% |
ダウ平均 | 34,869.63 | -0.48% | -1.07% | 14.43% |
VIX指数(※) | 20.81 | 18.69 | 20.81 | 26.97 |
※VIX指数は前日比、1ヶ月・年初来騰落率の欄を指数表示
直近は工業株を中心に大きく株価が下落していましたが、その下落幅が小さくなってきました。
S&P500のヒートマップ
S&P500銘柄の前日比ヒートマップです。
緑:上昇銘柄 赤:下落銘柄
17日の米国株市場は下げの銘柄が目立ちます。
特にGAFAなどの巨大ハイテク目柄の下げが大きいです。
これまでコロナ禍と金融緩和の恩恵を最大限に受けていたハイテク企業は今後厳しい局面を迎えそうです。
主要指数のチャートまとめ
米国株の主要3指数(SP500,ナスダック、ダウ)の直近1ヶ月間の株価チャートとVIX指数チャートをまとめました。
S&P 500指数
S&P500指数は9月に入って大きく下げていましたが、そろそろ底打ちの値動きとなっています。
短期的には4400ドル当たりが下値のメドにみえます。
ナスダック総合指数
ナスダックは上昇の勢いが完全に止まりましたが、大きな下落はありませんでした。
コロナ禍からの正常化やテーパリングの開始などのイベントは、ナスダック銘柄にマイナスの影響を及ぼす可能性が高いため急落に対する注意が必要です。
ダウ工業株平均指数
ダウ平均は直近で大きく下げていましたが、短期的には底を付けているように見えます。
VIX指数
VIX指数は、恐怖心理にを反映する恐怖指数と呼ばれています。
市場参加者が悲観的で恐怖感を持っている時が、投資で利益の出しやすいタイミングとなります。
一般的にVIX指数が20以下で楽観的、30以上で悲観的な状況と言われています。
現在のVIX指数は約20と低いレベルなので市場は楽観的と言えます。
私はVIX指数が一度30以上となり、その後低下する状況を確認できれば、投資を行っていいタイミングと判断するようにしています。
9月17日の米国株セクター別ETFの株価情報
S&P500を構成する11セクターに連動するETFとS&P500に連動するETFの株価情報です。
前日比のパフォーマンス順に各セクターを並べました。
セクター | ETF名 | 9月17日終値 | 前日比 | 1ヶ月騰落率 | 年初来騰落率 |
ヘルスケア | XLV | 133.00 | 0.10% | -1.28% | 17.75% |
一般消費財 | XLY | 184.11 | -0.35% | 3.98% | 15.49% |
金融 | XLF | 37.58 | -0.48% | -0.42% | 29.23% |
生活必需品 | XLP | 71.36 | -0.52% | -0.97% | 6.95% |
エネルギー | XLE | 49.32 | -0.74% | 4.91% | 29.93% |
不動産 | XLRE | 46.85 | -0.95% | 0.99% | 32.42% |
資本財 | XLI | 100.33 | -1.06% | -2.67% | 16.11% |
通信 | XLC | 83.14 | -1.11% | 1.38% | 25.06% |
公益事業 | XLU | 66.40 | -1.40% | -3.47% | 8.64% |
情報技術 | XLK | 155.48 | -1.56% | 2.11% | 21.56% |
素材 | XLB | 81.33 | -2.06% | -3.22% | 25.06% |
S&P500 | SPY | 441.40 | -0.97% | 0.51% | 19.69% |
※SPDRステートストリートのETF銘柄情報を記載
生活必需品(XLP)と公共事業(XLU)の年初来騰落率が低いことが面白いと思いました。
今年のS&P500のパフォーマンスを下げているのはこの2セクターです。
逆張り投資家であれば、XLPとXLUをあえて購入してみるのも面白い戦略なのではないでしょうか。
では!
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