米国株市場の動向
10月11日の米国株の主要3指数は、前日比ですべて下落しました。
直近1カ月の騰落率は、ダウ>S&P500>ナスダックの順となっています。
指数 | 10月11日終値 | 前日比 | 1ヶ月騰落率 | 年初来騰落率 |
S&P500 | 4,361.19 | -0.70% | -2.41% | 17.85% |
ナスダック総合 | 14,486.20 | -0.64% | -4.10% | 14.08% |
ダウ平均 | 34,496.06 | -0.73% | -1.07% | 14.14% |
直近1ヶ月はナスダックの下落が大きく、年初来ではダウがナスダックを上回りました。
相場全体は9月からダウントレンドでしたが、ここから更に10%下げるような大きな調整はないと考えています。
S&P500のヒートマップ
S&P500の前日比ヒートマップです。
緑:上昇銘柄 赤:下落銘柄
10月11日の米国株市場は金融・携帯通信・エンターテイメントの銘柄が大きく下落していました。
・JPモルガンチェース:前日比-2.10%
・ベライゾン:前日比-1.99%
・ウォルトディズニー:前日比-1.81%
また、これまで急騰していたエネルギー銘柄についても、原油価格が若干値下がりした影響を受けて株価が下がっています。
・エクソンモービル:前日比-1.00%
現在、ヨーロッパで天然ガスの供給不足、中国では電力の供給不足が発生し、これらのニュースが原油の供給逼迫を連想させるため、原油価格の高騰が起きています。
しかし、OPEC(原油輸出国で構成される団体)諸国の原油供給余力は問題なく、増産はいつでも可能な状況であるため、行き過ぎた原油価格の上昇はいずれ価格崩壊を引き起こします。
安易なエネルギー銘柄への追加投資は、後に損失を生む可能性があるでの注意が必要です。
主要指数のチャートまとめ
米国株の主要3指数の「直近1ヶ月間の株価チャート」と「VIX指数」をまとめました。
S&P500指数
S&P500の株価は9月からダウントレンドでしたが、このトレンドも終わりが近いと予想しています。
これまで急落があれば追加投資する戦略を取っていましたが、約5%ほどの小さな調整しかありませんでした。
今後10月末から年末にかけて、更に10%以上下落する大きな調整はないと予測しています。
割安な銘柄を探して追加投資するタイミングが近づいてきたと考え始めました。
ナスダック総合指数
ナスダックについては、少なくとも11月に予定されている米金融緩和の縮小(テーパリング)まで手出ししない方がよいと考えています。
ダウ工業株平均指数
ダウ平均は横ばいの値動きです。
ただし、コロナ禍からの回復過程で恩恵を受ける工業銘柄については今後注目すべきだとと思います。
チャンスのある銘柄があれば当ブログでも情報発信しようと考えています。
VIX指数(恐怖指数)
一般的にVIX指数が20以下で楽観的、30以上で悲観的と考えられています。
現在のVIX指数は約20と低いレベルなので市場は楽観的と言えます。
これまで9月~10月にかけては歴史的にボラティリティが高くなりやすいため警戒していました。
ただ、結果は一時的な急落のみで、絶好の投資タイミング(VIX指数の急騰)はありませんでした。
今後10月末から年末にかけては、このまま大きな急落を待つ戦略を続けるのではなく、割安な銘柄に対して追加投資を仕掛けたいと考えています。
10月11日の米国株セクター別ETFの株価情報
S&P500を構成する11セクターに連動するETFの株価情報をまとめました。
前日比のパフォーマンス順に各セクターを並べています。
セクター | ETF名 | 10月11日終値 | 前日比 | 1ヶ月騰落率 | 年初来騰落率 |
不動産 | XLRE | 44.68 | 0.13% | -5.16% | 26.29% |
素材 | XLB | 81.19 | 0.01% | -3.33% | 13.24% |
生活必需品 | XLP | 70.03 | -0.03% | -2.82% | 4.96% |
エネルギー | XLE | 56.36 | -0.37% | 14.64% | 48.47% |
一般消費財 | XLY | 181.89 | -0.41% | -0.80% | 14.09% |
情報技術 | XLK | 151.12 | -0.55% | -3.55% | 18.15% |
ヘルスケア | XLV | 125.95 | -0.78% | -4.85% | 12.51% |
資本財 | XLI | 100.14 | -0.80% | -2.04% | 15.89% |
金融 | XLF | 38.63 | -1.00% | 1.63% | 32.84% |
公益事業 | XLU | 63.89 | -1.36% | -6.50% | 4.53% |
通信 | XLC | 79.76 | -1.51% | -5.58% | 19.98% |
S&P500 | SPY | 434.69 | -0.72% | -2.66% | 17.87% |
※ステートストリート社発行のETF銘柄情報を記載
直近1ヶ月の騰落率ではエネルギーセクターが急騰しています。
エネルギー銘柄に今から追加投資するのは危険と述べましたが、現在大きな含み益が乗っている銘柄を保有しているのなら利益確定せずに放っておくことをおすすめします。
利益が出ている銘柄は利益を伸ばし続けることでより大きな利益を得ることができます。
一方、昨日は情報通信セクター(XLC)で大きな下落がありました。
まだ関連するニュースを掴めていませんが、フェイスブックやベライゾン、AT-Tなどの銘柄が一斉に下落していたので注意が必要だと思います。
本日の更新は以上となります。
では!
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