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ひよこ投資

【恐怖指数】VIX指数とは?_解説と上手な使い方!

VIX指数について簡単な解説と上手な使い方について説明します。

管理人
VIX指数は株式市場が楽観的か悲観的かを計る指標です!

VIX指数とは

VIXは「Volatility Index=ボラティリティインデックス」の略称です。

主に投資家の株式市場に対する恐怖心を数値化した指数として使われます。

VIX指数が高い:投資家は市場に対して悲観

VIX指数が低い:投資家は市場に対して楽観

 

VIX指数の算出方法

シカゴ・オプション取引所が、S&P500の将来の市場変動率(インプライドボラティリティ)の値動きから算出します。

簡単に説明すると、VIX指数はS&P500インデックスの値動きの大きさを表した指数です。

値動きが大きいと高い数値になり、値動きが小さいと低い数値になります。

 

S&P500のような幅広い銘柄で構成された株式指数は、経済ショック時には暴落しますが、逆に株価が上昇する局面では暴騰はほとんどしません。

 

実際のS&P500インデックスの値動きを以下に示しますが、経済ショック時に暴落していますが、上昇時には値動きが緩やかであることが分かります。

S&P500インデックスの株価チャート

引用元:TradingViewから転載(一部追記)

上記チャートからも、S&P500の値動きには以下の特徴があることがわかります。

値上がり時:値動きが小さい、暴騰しない(VIX指数が低い)

値下がり時:値動きが大きい、暴落する(VIX指数が高い)

 

恐怖指数と呼ばれる理由

VIX指数が恐怖指数と呼ばれるのは、S&P500が暴落する局面で指数が急騰するからです。

VIX指数のチャート

引用元:TradingViewから転載(一部追記)

先ほどのチャートと比べるS&P500の暴落時にVIX指数が急騰していることが分かります。

また一時的な株価の急落であってもVIX指数は急激に上昇します。

 

一方、投資家の心理面に着目すると、株式の急落が発生すると投資家は急激に悲観的になります。

昨年2020年3月の状況を思い出すと、世界中の投資家に恐怖感が広がり、株価の値上がりを期待できずに保有株を売却していました。

このように投資家の心理は株価の下落が大きいほど恐怖感が大きくなり、将来に対してより悲観的になります。

 

まとめると、VIX指数はS&P500の値動きの大きさを表す指数ですが、VIX指数の高さは投資家の恐怖感や将来への姿勢と一致することが経験的に分かっているため「恐怖指数」と呼ばれます。

 

VIX指数の使い方

VIX指数は普段10~20付近で推移し、「30」を超えることはほとんどありません。

経験的にVIX指数が「30」を超えた時は相場が一時的に急落していて、「世界同時株安!」や「リーマンショックの再来!」といった報道が増え、投資家が恐怖感を持ち始めます。

そのため、VIX指数は投資家の恐怖感を測る温度計と考えることができ、30以下であれば投資家は将来に対して楽観的、30以上であれば悲観的と判断できると言われています。

 

以上から、VIX指数は株式市場の警鐘であり、VIX指数が急上昇した時には何か特別な問題が起きた可能性が高いと考えて警戒する必要があります。

 

筆者のVIX指数の使い方

経済ショックによる株価暴落は投資する絶好のチャンスと言えます。

ただし、実際に2020年のコロナショック時に投資できた方は少ないのではないでしょうか。

これは市場全体が恐怖感に包まれ、観的な情報で溢れるため、現在の株価が暴落の最中なのか、暴落の大底を過ぎたのかを判断できないからです。

 

私は株式のVIX指数を使うことで株価下落の度合いを可視化し、投資するタイミングと判断する基準の一つとしています。

具体的には、VIX指数が30を超え、再び30を下回る時が絶好の投資タイミングと考えています。

過去の経験から、そのタイミングは株価が底を打って回復し始めるタイミングと重なるからです。

この基準は必ずしも正しい指標ではありませんが、過去を振り返ると多くの場面で正しいと思える投資タイミングに近いことが分かります。

 

VIX指数のチャート

引用元:TradingViewから転載(一部追記)

私の判断基準で過去のVIX指数チャートに当てはめた場合、投資できるタイミングは丸点線で囲ったタイミングです。

このタイミングをS&P500の株価チャートで確認した結果は以下の通りです。

S&P500インデックスの株価チャート

引用元:TradingViewから転載(一部追記)

株価の大底を完全に当てることはできませんが、株価の急落が終わり、回復してきたタイミングと一致することが分かります。

このようにVIX指数を参考にして投資するタイミングを決めておけば、暴落に遭遇したときに投資する判断を下せると考えています。

 

ただし、この基準も完璧ではないのでその場の状況でタイミングを調整する必要があります。

また、この指標のみでは数年間投資するタイミングを見いだせない場合もあります。

VIX指数による投資判断だけに頼るのではなく、様々な投資指標と一つとして活用する柔軟な考え方が必要と言えそうです。

 

まとめ

今回は株式の恐怖指数と呼ばれるVIX指数について解説しました。

VIX指数は投資家の恐怖感を測る温度計と考えることができ、30以下であれば投資家は将来に対して楽観的、30以上であれば悲観的と判断できます。

私は株式のVIX指数を使うことで株価下落の度合いを可視化し、追加投資するタイミングと判断する基準として使っています。

 

皆さんも一度VIX指数と株価の関係を研究して、理想の投資タイミングを考えてみてはいかがでしょうか?

管理人
数年間投資できない投資戦略はつまらないですが、確実に利益を出すならVIXのみを指標にする戦略は超優秀だと思います!