私の保有するオクシデンタル・ペトロリアム株がトリプルバガーとなりました。
本記事では、今後もオクシデンタル株を保有し続けるか考えてみました。
オクシデンタル・ペトロリアム(OXY)とは
オクシデンタル・ペトロリアム(Occidental Petroleum、以下オクシデンタル)は、主に石油・天然ガスの探査と生産を行う米国のエネルギー企業です。
米国でシェールオイル掘削事業を展開しているほか、南米や中東の地域で石油掘削事業を行っています。また、米国・カナダ・チリでは石油化学製品の製造も手がけています。
売上高は米国内で8位であり、S&P500にも採用されている大型のエネルギー銘柄です。
株価の推移
オクシデンタルの株価の推移です。
オクシデンタルは2019年にシェール大手であるアナダルコ・ペトロリアム買収のため、巨額の負債を背負いました。
この買収はシェールオイル生産の低コスト化を狙ったものでしたが、コロナショックにより原油価格が暴落したことで負債の返済が難しくなり、倒産の危機に陥りました。
この時、株価は約40ドルから10ドル以下まで大暴落しています。
コロナショック後の株価推移
次にコロナショック後である2020年3月からの株価の推移です。
コロナショック後の原油価格はしばらく低迷していましたが、オクシデンタルは保有する油田や鉱山を戦略的に売却することで資金を確保し、倒産を免れました。
株価は2020年11月まで下落し続け、約8ドルの最安値を付けています。
しかし、その後の原油価格の高騰によって、オクシデンタルの低コスト生産によって利益を稼げるようになり、現在業績は急回復しています。
この業績の好転によって、現在の株価は約40ドルまで急騰しています。
業績の推移
オクシデンタルの業績推移を示します。
エネルギー企業の業績は原油価格に左右されるため安定しませんが、2020年は著しく悪化しています。
2021年は第3四半期までの業績が発表されており、原油高の環境が続いたため非常に好調な業績でした。
22年2月25日に21年度の決算が発表されますが、21年度は黒字となる見込みです。
配当金と配当利回り
直近のオクシデンタルの年間配当利回りは0.13%です。(Investing.comデータから引用)
コロナショックによる業績悪化から大幅な減配を行っています。
オクシデンタルからは、後の方針としてまず巨額の負債を返済することに注力する計画が発表されています。
以上から、オクシデンタル株には配当を期待するのではなく、株価上昇を期待して投資する銘柄です。
今後の投資判断
エネルギー企業の株価は、長期的に見ると高騰を暴落を繰り返すサイクル傾向があります。
経験的に原油価格は5年~10年に1回の頻度で暴落するため、このタイミングでエネルギー企業の株価も大底をつけます。
実際に、私は2020年の4月~5月にかけてオクシデンタル株を1株約12ドルで830万円分購入しました。現在の株価を確認するとほぼ底値で購入できました。
オクシデンタル株は現在も保有し続けており、含み益は+2,000万円まで成長してトリプルバガーを達成しました。
このように原油価格の暴落時にエネルギー企業の個別株を底値で購入できれば、非常に大きな利益を生むチャンスを得ることができます。
オクシデンタル・ペトロリアムに投資すべきと思うか
私がこれからオクシデンタル株に投資するかと問われると「追加投資しない」と判断します。
現在の原油価格は高騰しており、今後原油価格が急落すればすぐに大きな含み損を抱える可能性があるからです。
一方、すでに大きな含み益が乗った保有株であれば売却する必要はないとも考えています。
オクシデンタルは、原油価格が1バレル当たり50ドル以上で推移すれば利益稼げる低コスト生産が可能であることが理由です。原油価格の暴落がなければ、購入した時の株価を下回る可能性は限りなく低いと見ています。
エネルギー銘柄への投資は、底値で購入しておくことで保有し続ける握力を保ち、長期的に含み益を伸ばす投資スタイルが理想です。
まとめ
今回は米国のシェールオイル銘柄であるオクシデンタル・ペトロリアムを紹介しました。
オクシデンタルの株価はコロナショック時に大暴落しましたが、その後の株価は約4倍まで急騰しています。
私は、現在保有するオクシデンタル株を保有し続ける一方で、更なる追加投資は行わないと判断しました。
皆さんの投資判断はいかがでしょうか?
では!