9月10日の米国株市場の動向
米国株の主要3指数(SP500,ナスダック、ダウ)は、前日比ですべて下落しました。
直近1カ月の騰落率は、ナスダック>S&P500>ダウの順となっており、ダウの下落幅の大きさが目立ちます。
指数 | 9月10日終値 | 前日比 | 1ヶ月騰落率 | 年初来当落率 |
S&P500 | 4,458.58 | -0.77% | 0.24% | 20.48% |
ナスダック総合 | 15,115.49 | -0.87% | 2.37% | 19.03% |
ダウ平均 | 34,607.72 | -0.78% | -2.47% | 14.50% |
VIX指数(※) | 20.95 | 18.80 | 16.60 | 26.97 |
※VIX指数は前日比、1ヶ月・年初来騰落率の欄を指数表示
S&P500のヒートマップ
S&P500銘柄の前日比ヒートマップです。
緑:上昇銘柄
赤:下落銘柄
全体的にほとんどのセクターで下落しましたが、半導体セクターは上昇しました。
個別株では「アップル」の株価が大きく下落しました。
これは直近のアップルが抱えていた訴訟において、アップルに対して不利な判決が出たことが理由と思われます。
関係するニュース記事のリンクを張ります。
主要指数のチャートまとめ
米国株の主要3指数(SP500,ナスダック、ダウ)の直近1年間の株価チャートとVIX指数チャートをまとめました。
S&P 500指数
デルタ株の流行や金融緩和のテーパリング話題から株価の先行きが心配されていましたが、結局右肩上がりで上昇してきました。
それそろ大きな下落が起こりそうな感じがしますが、そのまま上昇を続ける可能性もあります。
私個人の投資戦略は、保有株を売らずに上昇の恩恵を取りつつ、一時的な急落に備えて待機資金を残しています。
昨年の11月に起こったレベルの株価急落が今年も起こることを想定しています。
しかし、アメリカ企業の前年比業績は史上最高の好業績であるため、リーマンやコロナのような大暴落するシナリオは想定していません。
ナスダック総合指数
金融緩和のテーパリング話題や米債券金利の上昇によって株価が大きく下落する可能性が指摘されていましたが、現状は右肩上がりで上昇しています。しかし、直近は大きめの値下がりが起こることが少なくなく、上昇の勢いも弱くなっています。
私はハイテク株やナスダック銘柄には割高感を感じてしまい投資を行っていません。
歴史的に米国株の金利が上がる局面では、ナスダック銘柄やハイテク銘柄の株価は下がる傾向があるので注意が必要です。
ダウ工業株平均指数
ダウ平均はコロナショックからの経済回復の恩恵を受けて株価回復を続けていましたが、直近の3ヶ月は世界的なコロナ患者の増加から横ばいの動きとなっています。
ダウは他の指数と比較して、経済状況の影響を大きく受ける工業株の構成が大きいため、今後の株価はコロナの収束時期と経済状況がポイントとなります。
一般的にダウ平均指数に連動するETFをメインで購入している投資家は少ないと思います。
私は、ダウが上昇していれば経済が好調、下落していれば経済に不安があると考えるバロメーターとして使用しています。
VIX指数
VIX指数は、恐怖心理にを反映する恐怖指数と呼ばれています。
市場参加者が悲観的で恐怖感を持っている時が、投資で利益の出しやすいタイミングとなります。
一般的にVIX指数が20以下で楽観的、30以上で悲観的な状況と言われています。
現在のVIX指数は小さな上昇が見られますが、まだまだ低いレベルなので市場は楽観的である言えます。
私はVIX指数が一度30以上となり、その後低下する状況を確認できれば、投資を行っていいタイミングと判断するようにしています。
まとめ
9月10日の米国株相場は全体的に下落しました。
ただし、直近1ヶ月の方向性は見られず、横ばいの値動きとなっています。
歴史的に9月~11月の期間はVIX指数が高くなりやすいです。
私個人の資産運用は、追加投資せずに株価の急落を待つ戦略を取っています。
一方、保有株は売らずに保有しておくことで、大きく上昇してしまうリスクをカバーしています。
では!
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