米国株市場の動向
9月22日の米国株の主要3指数は、すべて約1%ほど上昇しました。
直近1カ月の騰落率は、ナスダック>S&P500>ダウの順となっています。
指数 | 9月22日終値 | 前日比 | 1ヶ月騰落率 | 年初来騰落率 |
S&P500 | 4,395.64 | 0.95% | -1.87% | 18.87% |
ナスダック総合 | 14,896.85 | 1.02% | -0.31% | 17.31% |
ダウ平均 | 34,258.32 | 1.00% | -3.05% | 13.35% |
中国の不動産大手「恒大集団」のデフォルト懸念から世界の相場は急落していました.
しかし、恒大集団から予定していた社債の利払いを履行すると発表があり、市場は安心感を取り戻して買いが優勢となっています。
ニュースなどで世界同時株安と大きく報道されていましたが、実際には経済ショックを予期させるような大きな下げとはなっていません。
S&P500のヒートマップ
S&P500銘柄の前日比ヒートマップです。
緑:上昇銘柄 赤:下落銘柄
9月22日の米国株市場はほとんどのセクターで株価が上昇しています。
特に前日の値下がりが大きかったエネルギーと金融の2セクターの値上がりが大きかったです。
・エクソンモービル(エネルギー):前日比+2.93%
・JPモルガンチェース(金融):前日比+1.92%
個別銘柄では、フェイスブックが前日比-3.99%となり、市場に逆行した大きな値下がりでした。
この株価下落の理由はモトリーフールのニュース記事に説明がありました。
要約すると、フェイスブックのソーシャルメディアサービスが社会に対して悪影響を及ぼしていると報道され、将来同社のサービスに何らかの規制がかかることを懸念されたことが理由のようです。
フェイスブックの株価推移
フェイスブックは9月始めの高値から約10%以上下落しています。
フェイスブックに限らずツイッターなどを含めたソーシャルメディア企業は、定期的に社会的批判にさらされることがあるため注視が必要です。
主要指数のチャートまとめ
米国株の主要3指数の「直近1ヶ月間の株価チャート」と「VIX指数」をまとめました。
S&P500指数
中国発の株価急落局面も一旦底を付けたように見えます。
短期的には更に大きな下落はないと予想しています。
しかし、今後11月までは株価のボラティリティが高く推移し、より大きな株価下落もあり得ると考えています。
私個人の投資戦略は以下の2点です。
①歴史的に株価の急落が発生しやすい9月~10月の期間での安易な追加投資を避ける
②現在の保有銘柄を売却しないことで大きな株価上昇が生じた場合の取りこぼしを避ける
ナスダック総合指数
S&P500と値動きの方向性が同じですが、値下がりの大きさはナスダックのほうが小さいです。
私は今後SP500よりも大きな株価急落がナスダックで起きると予想しています。
正解は誰にも分かりませんが、少なくとも追加投資するタイミングではないと考えています。
ダウ工業株平均指数
ダウ平均指数もSP500と同じ値動きの方向性ですが、こちらの方が値下がりが大きいです。
今後追加投資ができると思える局面が来たら、工業株銘柄(特に素材セクター)への追加投資は面白いとアイデアになると考えています。
VIX指数
VIX指数は、恐怖心理にを反映する恐怖指数と呼ばれ、市場参加者が悲観的となっている時が、投資で利益の出しやすいタイミングとなります。
一般的にVIX指数が20以下で楽観的、30以上で悲観的と考えられています。
現在のVIX指数は約20と低いレベルなので市場は楽観的と言えます。
世界的な同時株安と報道されていますが、VIX指数的には追加投資するタイミングとは言えない思っています。
私はVIX指数が一度30以上となり、その後低下する状況を確認できれば、投資を行っていいタイミングと判断します。
9月22日の米国株セクター別ETFの株価情報
S&P500を構成する11セクターに連動するETFの株価情報をまとめました。
前日比のパフォーマンス順に各セクターを並べています。
セクター | ETF名 | 9月22日終値 | 前日比 | 1ヶ月騰落率 | 年初来騰落率 |
エネルギー | XLE | 48.81 | 3.08% | 2.52% | 28.58% |
金融 | XLF | 37.11 | 1.67% | -2.34% | 27.61% |
情報技術 | XLK | 154.53 | 1.37% | -2.04% | 20.82% |
一般消費財 | XLY | 182.36 | 1.36% | 1.36% | 14.39% |
素材 | XLB | 80.05 | 1.03% | -5.27% | 11.65% |
不動産 | XLRE | 46.67 | 0.84% | -0.32% | 31.91% |
資本財 | XLI | 99.12 | 0.79% | -4.20% | 14.71% |
生活必需品 | XLP | 70.33 | 0.29% | -3.03% | 5.41% |
ヘルスケア | XLV | 131.57 | 0.17% | -3.37% | 16.49% |
通信 | XLC | 80.95 | -0.05% | -3.32% | 21.77% |
公益事業 | XLU | 65.56 | -0.06% | -5.03% | 7.26% |
S&P500 | SPY | 437.86 | 0.98% | -2.10% | 18.73% |
※ステートストリート社発行のETF銘柄情報を記載
9月22日は市場全体が上昇していたため、経済動向に大きな影響を受けるエネルギー(XLE)と金融(XLF)の2セクターで大きく値上がりがありました。
一方で、経済動向の影響を受けにくい生活必需品(XLP)・ヘルスケア(XLV)・通信(XLC)・公益事業(XLU)の小さな値動きとなっています。
では!
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