米国株市場の動向
10月12日の米国株の主要3指数は、前日比ですべて下落しています。
直近1カ月の騰落率はすべてマイナスですが、ダウ>S&P500>ナスダックの順です。
指数 | 10月12日終値 | 前日比 | 1ヶ月騰落率 | 年初来騰落率 |
S&P500 | 4,350.65 | -0.24% | -2.64% | 17.56% |
ナスダック総合 | 14,465.92 | -0.14% | -4.23% | 13.92% |
ダウ平均 | 34,378.34 | -0.34% | -1.41% | 13.75% |
これまでナスダック銘柄やハイパーグロース銘柄を選んでいた投資家は、市場を常にアウトパフォーマンスできました。
しかし、これから来年にかけては工業銘柄やバリュー銘柄がアウトパフォーマンスすると予想しています。
この予想が正しいかは、今後年末までに上記3指数の年初来騰落率がどのように動くのか観察して判断することで検証したいと思います。
S&P500のヒートマップ
S&P500の前日比ヒートマップです。
緑:上昇銘柄 赤:下落銘柄
10月12日の米国株市場は不動産・一般消費財・公益事業のセクターで上昇がみられました。
・ブロロジス(不動産):前日比+2.60%
・ナイキ(一般消費財):前日比+2.04%
・ネクステラエナジー(公益事業):前日比+1.34%
一方、ベライゾンやAT&Tと言った携帯通信銘柄が大きく下落しています。
・ベライゾン:前日比-1.63%
・AT&T:前日比-2.31%
これらの銘柄の下落理由はまだ報道されていません。
ただ、決算日が近いため今後ネガティブな情報が出る可能性があり、値動きに注意が必要です。
主要指数のチャートまとめ
米国株の主要3指数の「直近1ヶ月間の株価チャート」と「VIX指数」をまとめました。
S&P500指数
S&P500の株価はダウントレンドが継続しています。
歴史的に株価の下落が起こりやすい9月~10月の期間も終わりが近づいてきました。
この期間の私の投資戦略は以下の2点でした。
①株式の下落による損失を避けるため追加投資をしない
②株式の上昇による機会損失をさきるため保有株を売却しない
ただし、11月以降から年末までの期間は歴史的に株価が上がりやすい期間となります。
この期間では「傍観」戦略をやめて、割安株への追加投資を積極的に行う戦略に切り替えようと考えています。
ナスダック総合指数
ナスダックもダウントレンドが続いていますが、S&P500よりも値下がり幅が大きいです。
ダウ工業株平均指数
ダウ平均は横ばいの値動きのまま、直近1ヶ月の値動の動きの平均価格となっています。
VIX指数(恐怖指数)
一般的にVIX指数が20以下で楽観的、30以上で悲観的と考えられています。
現在のVIX指数は約19と低いレベルなので市場は楽観的と言えます。
9月~10月にかけてVIX指数が30を超えるような展開を想定していましたが、結果としてVIX指数が急騰することはありませんでした。
10月末までは注意が必要ですが、年末に向けては新たな戦略を立てる必要があると考えています。
10月12日の米国株セクター別ETFの株価情報
S&P500を構成する11セクターに連動するETFの株価情報をまとめました。
前日比のパフォーマンス順に各セクターを並べています。
セクター | ETF名 | 10月12日終値 | 前日比 | 1ヶ月騰落率 | 年初来騰落率 |
不動産 | XLRE | 45.28 | 1.34% | -3.88% | 27.98% |
一般消費財 | XLY | 183.33 | 0.79% | -0.01% | 15.00% |
公益事業 | XLU | 63.32 | 0.67% | -5.87% | 5.24% |
素材 | XLB | 81.30 | 0.14% | -3.20% | 13.39% |
エネルギー | XLE | 56.41 | 0.08% | 14.75% | 48.60% |
生活必需品 | XLP | 70.06 | 0.04% | -2.78% | 5.01% |
金融 | XLF | 38.51 | -0.31% | 1.32% | 32.43% |
資本財 | XLI | 99.81 | -0.33% | -2.37% | 15.51% |
ヘルスケア | XLV | 125.34 | -0.48% | -5.31% | 10.97% |
情報技術 | XLK | 150.34 | -0.52% | -4.05% | 17.54% |
通信 | XLC | 79.02 | -0.93% | -6.45% | 18.86% |
S&P500 | SPY | 433.62 | -0.25% | -2.90% | 17.58% |
※ステートストリート社発行のETF銘柄情報を記載
前日比では不動産セクター(XLRE)が大きく上昇しました。
直近1ヶ月で大きく値下がりしていたので、反発買いがあったと推測しています。
このセクターはすでにピークを打ったと考えていて、今後は更に値下がりがすると予想しています。
一方、通信サービスセクター(XLC)は大きく値下がりし、直近1ヶ月のパフォーマンスでは約-6%と暴落と言える下落です。
特にこのセクターの大型構成銘柄であるフェイスブックと携帯通信銘柄(ベライゾン、AT&T、T-モバイル)の下落が目立っています。
これらの銘柄は下げ止まることを確認できれば割安投資のチャンスとなりますが、まだ下落トレンドなのでナンピン投資は避けるのが賢明だと思います。
本日の更新は以上です。
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